クレマチス
「ツル性植物の女王」と呼ばれる。そういえば薔薇は「花の女王」と呼ばれる。ジャスミンは「夜の女王」。ネロリは「花の王」。牡丹は「百花の王」。
花には王や女王がたくさんいる。でも花の法務大臣とか、花の外務大臣というのは聞いたことがない。たぶん兼務しているのだろうと思う。お疲れ様です。
かつてヨーロッパ地方では、宿の玄関口にクレマチスを植えて旅人を歓迎したことから「旅人の喜び」という花言葉がついたらしい。また「策略」のほうは、葉や茎にプロトアネモニンやサポニンという毒があり、汁に触れるとかぶれることからついた。
いっぽう「精神の美」は、細いツルなのに大きな花をつけることが由来だという。これは、ちょっと何を言ってるのか、わかりませんね。細いのに大きな花だとなぜ精神の美になるのか。細い体で大きな顔面をした人を見て「このひとは精神が美しいなあ」とは、あまり思わないのではないか。でも広大無辺の顔面をしていても、とても心が美しい人はいくらでもいるから、間違っているわけではないのだろうと思う。