ナデシコ / 撫子

Dianthus

ナデシコ / 撫子

学名 Dianthus
花言葉 純粋で燃えるような愛(赤)
開花時期 4月 〜 11月ごろ
可食性 不明

大和撫子とか、なでしこジャパンとか、しょっちゅう聞くのに、ちゃんと見たことなかったなあ。こんな花だったのか!
なんかもっと凛としたカッコイイ感じなのかなと思ってたけど、ただ単純に可愛らしい花ですね。

ナデシコの名前の由来は「ナデナデしなくなるような可愛い子ども」という意味の「撫でし子」という説が有力らしい。
そこから派生して、男性に可愛がられる女性の例えになったらしい。なるほど。

しかし、現代では大和撫子というと「内面の美しさと強さ、慎ましさを兼ね備えた女性」みたいな、なんか面倒くさいことグズグズ言ってる。
元々の意味には「強さ」「慎ましさ」なんかなかったんだけどな。それに、この花を見て「強い」とは感じないと思うぞ普通。

大和撫子というのは、由来に忠実にいけば「ただ可愛いだけ」でOKなのである。弱くてもOKなのである。
その点、ジャパニーズ「KAWAII」は、原理的に大和撫子と通底しているといえる。案外「ほんとうの」日本文化なのかもしれない。

そういえば「大和魂」というのも、本来は四季の花を愛でて歌を詠み、女のケツを追いかけ回すような、呑気で風雅な気概のことを指していたらしい。
なのに現代では、これにも強さや根性論がブチこまれてしまった。たぶん戦争とかの関係で、強引に意味を捻じ曲げたんでしょうね。

本来の意味での「大和魂」と「大和撫子」が日本に復活したら、みんな仕事なんかしないで遊んでばっかりいるような、能天気な世界になってしまうような気はする。

うむ。それはそれで、なんかいいなあ。少子化も解決するんじゃないか。