ビオラ
このビオラとパンジーは、植物学的には「同じ」らしい。学名も Viola × wittrockiana で同じ。
アタマの硬いぼくとしては、そういうのは困る。名前が違うのに「同じ」ってどういうことですか。それならなぜ名前を分けたのですか。どういうことですか。と、目を三角にして詰め寄りたくなる。
一般的には、花が小さいほう(4cm以下)をビオラ、大きいほう(5cm以上)をパンジーと呼ぶらしい。
じゃあ4.5cmの場合はどうすんの? ねえ、どうすんの! と、しつこく食い下がってはいけない。花卉会に嫌われるぞ。花卉会はいろいろと、おおらかなのだ。
学名の Viola × wittrockiana も、直訳すれば「ウィトロックさんのスミレ」。スウェーデンの植物学者「ファイト・ウィトロック」さんのことで、スミレに関する著書があることで敬意を表して献名されたらしい。Vioraはスミレ種全般を指す。
だから、花が小さいパンジーをビオラと呼ぶのは、間違ってはいないが少し雑なのだと思う。パンジーのことをスミレと呼ぶのは、スマホのことを「コンピューター」と呼んでいるのと同じだから。
でも、いいのだ。それでいいのだ。文句いうな。黙れ。