バラ / 薔薇
薔薇なあ。なんだかなあ。
日本人の約80%は、薔薇を見るとホモを思い浮かべるという統計がある。ないかもしれないが。
なぜ薔薇がボーイズラブの象徴になったかというと、「ギリシャ神話に薔薇の下で男同士が契りを結ぶ話がある」と、「薔薇族」編集長の伊藤文學という人が言ったから。
でもギリシャ神話にそんな話はないらしい。ガセの可能性が高い。
そしてガールズラブのことを百合というのは、これもまた伊藤文學が「薔薇が男色なら百合にしようよ」と言ったから。
由来もクソもない。百合はノリで巻き込まれたのだ。多重事故である。
薔薇も百合も、ふつうにおしべとめしべで受粉する。ともに同性愛の特性はない。ガセとノリで事実と異なったイメージを着せられた、薔薇と百合の忸怩を今こそ想起すべきである。泣いてもいいと思うよ。怒ってもいいよねえ。
ちなみに漢字の薔薇は、ほんとうは「ソウビ」と読む。日本語のバラは「イバラ」の「イ」が抜けた言葉らしい。
マイ花言葉は「わしゃあノンケなんじゃ」にしよう。